目次
前回の話
地球へ降りるために大気圏突入準備をするホワイトベース。しかしシャアが黙って見過ごしてくれるわけもなく、攻撃を仕掛けてきた。なんとかシャアの攻撃を凌いで地球へ降りることができたホワイトベースであったが、シャアの策略にはまり、目的の降下地点からは遠いジオンの勢力圏内へと降下させられてしまうのであった。
感想、各シーンで思ったことなど
ホワイトベース内は連戦の疲れや不安で良くない空気に
ジオンの勢力圏内で孤立してしまったホワイトベース。近くにガウもいるため今だ警戒を解けずにピリピリしたムードに。リード中尉が指揮をしようと怒鳴り散らかすため、さらに追い打ちをかけてしまっています。
いくら最新の戦艦とはいえ、素人の集まりでジオンの勢力圏を抜けるのは至難の技でしょう。そりゃあ、みんな不安しかありませんよね・・・。
敵機襲来、ガンタンクで応戦することに
アムロがガンダムで出撃することになりそうでしたが、ハヤトからの提案でガンタンクでの狙撃に変更。急いでコアファイターをガンダムからガンタンクへ換装することになりました。残りのコアファイターも戦闘機として出撃させます。
幸いにも敵はホワイトベースをなるだけ無傷で捕獲しようとしてくれているため、攻撃はそこまで激しくはないようです。
ガンダムよりガンタンクのほうがアムロの負担が少なくなるとの理由でガンタンク案を提案したハヤト。物語序盤でハヤトはアムロをよく思っていなかった感じでしたが、ちゃんとアムロを心配してくれているみたいで良いやつですね。
アムロ、ハヤトの提案する作戦を却下
ガンタンク※1に乗ったアムロ(操縦)とハヤト(ガンナー)。ハヤトは「ホワイトベースから離れて戦って敵を分散させよう」と提案しますがアムロは「敵の狙いはホワイトベースだから、離れたら援護ができなくなる」とハヤトの意見を却下します。
ハヤトとしては「ガンタンクなら敵の注意を十分に引けるモビルスーツだから、敵を分散できる」としっかり考えた上での作戦だったのですが、アムロは「ハヤトは一機でも多く敵を墜とせばいいんだ」と突き放します。
アムロも連戦続きで完全にオーバーワークです。肉体的にも精神的にも疲れがたまり、他人の意見を聞ける状態ではなくなっているのでしょうね。まして何度もシャアを退けていれば、自分の行動に自信がついてしまって意見も聞かなくなるのは必然かもしれません。
※1:ガンタンクは物語前半では操縦席(コアファイター)とガンナー席(頭部)に分かれています。後に頭部コクピットで一括操作できるようになります。
地上部隊の接近、アムロはガンダムに乗ることに
敵はドップだけだと思っていたら、地上部隊のマゼラ・アタックもホワイトベースを狙ってきました。
ブライトから「マゼラ・アタックに対してガンタンクは小回りが利かない、アムロ、ガンダムに乗ってくれ」と通信が入ります。ハヤトもブライトの意見に賛成、そんな状況からアムロは「一人の方が戦いやすいか・・・」と考え、ガンダムに乗ることにします。
ブライトはガンタンクの操縦はリュウが代わりに乗ると伝えますが、アムロはカイさんかセイラさんに乗ってもらってくれと、なぜかガンタンクの操縦者までも自分の考えをぶつけます。
ザク三機追加で更なる危機、シャアの思惑も
シャアはガルマがホワイトベースを捕らえることができないと読んでいました。今回あえてガルマにやらせることで、今までホワイトベースを捕らえられなかったのは自分たちの力不足が原因ではないと知らしめるためでした。
追加戦力でザク3機を出撃させましたが、シャアはガルマ自身がモビルスーツに乗っていかなかったことを知り、「モビルスーツに乗って木馬※2にやられるもよし、危ういところを私が助けにいくもよし、と思っていたがな」と、ガルマを利用することを考えていました。
ガルマはシャアを信頼している様子でしたが、シャアの方は違いましたね。理由は後でわかりますので、そのときに。
※2:ジオンではホワイトベースのことを木馬と呼んでいます。
ガンダム、集中攻撃を受ける
アムロがガンダムで発進、重力に戸惑いながらもなんとか着地し先に降りていたガンタンクを援護します。
まぁ当然のことながらガンダムは前に出ることになり、ハヤトが提案した[敵を分散させる作戦]がアムロの頭をよぎります。そのことにアムロは苛立ちますが、そんなことを長く考えている余裕を敵は与えてくれませんでした。
マゼラ・アタックが分離、上部のマゼラ・トップが空中から攻撃してきます。さらに追加のザクも加わり、ガンダムは集中攻撃を受けてしまいます。
アムロは集中攻撃の衝撃により意識が朦朧とします。そのときハヤトの[敵を分散させる作戦]が再び頭をよぎり、半ばやけくそに作戦を実行に移すことにします。
シールドとライフルを捨て、横転回避行動でザクに迫るガンダム。必殺鼻ちぎりをザクにお見舞いします。
ビームサーベルを抜き、ホワイトベースから離れつつ敵を切り捨て御免とばかりにバッタバッタと切り捨てていきます。ハヤトはその姿を見て自分の作戦を実行してくれていることを悟り、アムロを援護します。
このシーン、ガンダム(アムロ)がバーサーカー状態になるため面白いです。ザクの鼻ちぎりも見れますし、ビームサーベルの豪快な使い方が印象的です。
ガウ撤退、アムロは疲労困ぱい
なんとか敵を退けることに成功しましたが、アムロは精神的に追い詰められていました。
ホワイトベースへ帰艦し、みんなに出迎えられますが無言で素通りします(フラウに対しては笑みで返してはいます)。子供達(カツ、レツ、キッカ)がご馳走を準備してくれたのですが、それも断り自室に入りパイロットスーツのままベッドに寝転がります。
連戦で何度も死にかけてたら精神もおかしくなりますよ、そりゃあ。子供たちの好意を突っぱねたのはちょっとよろしくないですが、よく考えたらアムロもまだ子供ですからね。
お坊ちゃんガルマ、全面的にシャアを信用
ガルマはシャアが敵の情報を詳しく教えなかったことを問いますが、うまいことはぐらかされます。「次は俺も手伝う」と言うシャアにガルマは「君がいれば百人力だ」と満足そうにシャアの部屋をでていきます。そんなガルマの後姿をみながらシャアの目が光ります。
どうなるか知ってるからもうこのタイミングで「ガルマ、散る」というタイトルコールが頭をよぎります(笑)
実際はシャアがどうしてガルマに対してあんな行動をとるのかを現段階では視聴者側はわからないはずなので、当時の視聴者はシャアが敵のなかでもさらに悪者に見えていたんですかね?
私が選ぶ名言(名セリフ)集
笑うなよ、兵が見ている(ガルマ)
シャアがガウへ着艦、ガルマとの会話シーンでのセリフ。
ガルマは相変わらずお坊ちゃんだな、と思わせる発言でシャアは笑ってしまったのでしょうね。
アムロ、カンペイ。アムロ、カンペイ(ハロ)
子供たちが帰艦したアムロ達のためにご馳走(パイやシャンパン?)を用意してくれたときにハロがしゃべった言葉。名セリフというより私が好きなセリフです、はい。
私の印象に残ったシーン
アムロ、半狂乱でビームサーベルを振る
敵の集中砲火を受け、やけくそで敵を切り裂いていくガンダム。
作画もあやしいですが(笑)、敵を倒しきってもなお、地面を切りつけているガンダムの姿は白い悪魔としか言いようがありませんでした。
アムロが帰艦、子供達はとても元気
アムロは疲労困ぱいで誰とも話したくないような空気でしたが、逆に子供達は元気いっぱいでアムロをねぎらおうとするシーン。
子供達のはしゃぎ方がすごいので、結構印象に残るシーンでした(笑)
主な登場兵器
連邦
RX-78-2ガンダム
RX-75ガンタンク
FF-X7コアファイター
ホワイトベース
ジオン
ドップ
マゼラ・アタック
MS-06ザクⅡ(マシンガン)
ガウ
コムサイ(ムサイの大気圏突入カプセル)
終わりに
シャアはガルマが死んでもいいと思っていることが判明する回でしたね。そのおかげでホワイトベースも命拾いをしています。
次回はシャアザクも登場しますので、また激しい戦いが予想されます。
ではまた次回、よろしくお願いします。