機動戦士ガンダム第11話~イセリナ、恋のあと~感想

前回の話

ガルマ・ザビに狙われていたホワイトベース。ガウに追われるも雨天野球場にその身を隠し、反撃の機会をうかがう。ガンダムを囮に敵をホワイトベースの正面に誘い出す作戦は、シャアの策略もあって成功を収める。ガルマの乗るガウは決死の覚悟で特攻をかけるも、ホワイトベースの目前で爆散したのであった。

感想、各シーンで思ったことなど

サイド3、ズムシティにザビ家集合

ガルマの戦死の報告を受け、サイド3(ジオン公国)の首都であるズムシティの公王庁舎にザビ家の面々が集まった。

ザビ家長男のギレンは戦死したガルマのことで、父であり公王のデギンと話し合いをしているようだった。そこへキシリアとドズルもやってきた。デギンは「静かに、丁重に、ガルマの冥福を祈ってやってくれまいか」と言うが、ギレンは不服そうな顔をするのであった。

ここは初めてザビ家集合(ガルマはいないが)を見れるシーンだったと思います。

イセリナ、ジオンと接触

ジオンの基地(だと思われる)にイセリナはいた。

ダロタ中尉に案内され、基地内のガルマの使っていた部屋へと連れて行ってもらうイセリナ。ダロタ中尉は「このままでは済ませない」とガルマの仇討の決意を語ると、イセリナも「私をガウに乗せてください」とダロタ中尉に頼み込む。

ガンダムの新武器

ホワイトベースではアムロがガンダムの整備をしていた。

ビームサーベルには安全弁が内蔵されていたため、ビームジャベリンに変形させることができなかったことが判明。アムロはビームサーベルをビームジャベリンに変形できるように調整した。

劇場版では見ることができない武器、ビームジャベリンです。最近ではゲームでも使うことができる武器になっているので、知名度は上がっているかな?

ガウ3機、襲来

ガウ3機がホワイトベースに接近。アムロはガンダム、リュウがガンキャノンで出撃する。

ホワイトベースのカタパルトデッキからガウの機体上へと飛んで乗り移ったガンダムとガンキャノン。そのままガウの上で暴れまわり破壊していく。あっという間に1機のガウを墜とすことに成功する。

ガンダムはライフルもバズーカも持たずにガウに飛び乗るんですが、3機もいるのに無謀過ぎませんかね?

尾翼(ラダー)を素手で掴んでもぎ取るシーンは「やりすぎだろ(笑)」と思いましたが、そのあとの行動の方がやりすぎ感が半端ないので印象は薄れます。

ルッグンに乗ったシャアが登場

ガルマを守りきれなかったことを責められることは明白なシャア。ガルマの仇討に加勢することでジオン内での地位の失墜を防ごうという算段であった。

シャアはホワイトベースを狙い、見事に左舷後部のエンジンに攻撃を当てホワイトベースを制御不能状態に陥れた。

やはり狙われる左舷(笑)。もう左舷はボロボロです・・・。

ホワイトベース、不時着

シャアの攻撃により陸に不時着したホワイトベース。応急処置によりなんとか移動可能になったのだが、避難民達がまたもや勝手に船外に出ようとしていた。

外は危険だと避難民を説得しようとするが、避難民たちは「ジオンが狙っているのはホワイトベースとガンダムだ、わしらは関係ねぇ!」と言うことを聞かず、数人が外に出てしまった。

外に出た避難民は、ルッグンから降りてホワイトベースを偵察していたシャアを見つけてしまう。

見つかってしまったシャアは避難民に発砲。銃声を聞いたブライト、カイ、ハヤトは船から出てシャアに対して発砲をしてシャアを追い返した。

避難民、我慢できなさすぎだろ、と。「わしらは関係ねぇ!」じゃないよ!と怒りさえ覚えます。

ザビ家話し合い

場面は変わり、サイド3のザビ家の話し合いに戻る。

公王デギンは王家だけでガルマの死を悼むことを望んだが、ギレンは国葬をおこなうことで国民の連邦への憎しみを掻き立てて、戦意向上をさせるべきだと意見した。

ドズルはシャアを処分すれば国民に示しがつくと言ったが、そんなことは勝手にやればいいとキシリアに一蹴された。

デギンはドズルにシャアの左遷を指示、ガルマの国葬については無言であった。

何気にシャアの左遷発言があります。デギンとギレンは仲が良くないことがわかるシーンでもあります。

ガンダム、ビームジャベリンを使う

場面は戻り、地上へと着地していたガンダムとガンキャノンが残りのガウ2機を撃墜するために奮戦していた。

ガンダムは再び飛び、ガウの船体上に乗ってジャベリンで船体を破壊していく。ビームジャベリンの効果は抜群で、ガウの船体を前と後ろで真っ二つにしてしまった。

ビームジャベリンの威力は異常・・・。ジャベリンを突き刺したままゴリゴリと動いていくガンダムもシュールです。

イセリナ、ガウで特攻

残り1機となったガウ。ダロタ中尉は腕を負傷して操舵できない状態になっていた。

イセリナが操舵を変わり、ガンダムに対してガウで体当たりをかける。ガンキャノン、ガンタンクも抵抗してガウを射撃し、ガンダムもビームジャベリンを投擲するが体当たりは止まらず、ガンダムはガウに吹き飛ばされてしまう。

ガウはそのまま地上に不時着のような状態になり、ガンダムも損傷により行動不能になってしまう。

ガンダムが敵の攻撃で行動不能になるのはこれが初めてじゃないでしょうか?敵側としては、無策で攻めてきたにしては大戦果だったと思います。

アムロ、イセリナの言葉を聞く

ガウの特攻時の衝撃でダロタ中尉は戦死(と思われます)、ブリッジで生き残っていたのはイセリナだけであった。ブリッジの窓は割れており、イセリナは窓際に立ってガンダムを見下ろした。

ガンダムの状態を確認するために外に出たアムロは、ガウのブリッジ付近に立っているイセリナを見つける。

イセリナは「ガルマ様の仇」と言いアムロに銃を向けた。だがイセリナはそこで意識を失い、ガウのブリッジから転落してしまった。

アムロは「ぼ、僕が・・・仇・・・?」と、イセリナの憎しみにただただ困惑した。

イセリナを埋葬

アムロ、リュウ、カイ、ハヤトの四人は、イセリナをその場に埋葬していた。

アムロは「なんていう名前の人なんだろう、僕を仇と言ったんだ・・・」と、戦っていることで自分は恨まれる対象になっていることを実感するのだった。

名前も知らない人が自分を恨んで殺しに来る。戦争ではありますが、生き残るためだけに必死で戦ってきたアムロにとっては考えもしなかったことではないでしょうか。

私が選ぶ名言(名セリフ)集

ぼ、僕が・・・仇?(アムロ)

イセリナに言われた言葉。短い言葉ですが、重い一言です。

私の印象に残ったシーン

ガウの片翼に着地して、ガウのバランスが崩れる

ガンダムとガンキャノンがガウの左右の翼にそれぞれ着地したときのシーン。

モビルスーツがいきなり片翼に乗ると、乗った側が傾くところが描かれています。アニメだと伝わりにくい重量を表現している良いシーンです(ちょっとコメディーチックに描かれていますが(笑))。

ビームジャベリンでガウを真っ二つに

ガンダムがガウにビームジャベリンを突き刺したまま斬り裂いていくシーン。

ガウの船体にジャベリンを突き刺すのはわかりますが、そのままジャベリンの柄というか棒の部分でガウの船体を裂いていくシーンは衝撃でした。

イセリナの転落

アムロに銃を向けるが、意識を失ってガウから転落するシーン。

そのまま地面に落下するのですが着地がとてもきれいで、イセリナ様の品の良さが出てしまってましたね。

主な登場兵器

連邦

RX-78-2ガンダム(ビームジャベリン)

RX-77-2ガンキャノン

RX75ガンタンク

ホワイトベース

ジオン

ルッグン

ガウ

終わりに

敵を倒す、ということがどういうことかを考えさせられる内容の回でした。

ホワイトベースの人達もサイド7で家族をジオンにやられたことでジオンを憎んでいますが、ここまで戦っていくなかで倒していったジオン兵にも家族や大事な人がいる。それは知らず知らずのうちに自分たちも憎まれる存在、仇になってしまうということでした。

ここらへんが、ガンダムという作品がただの正義と悪の戦いではないというところですね。

今回はなかなかシリアス回でしたが、次回はアムロが大変なことになってしまいます(次回予告でアムロが白目になってます(笑))。

ではまた次回、よろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です